夏島鉄道

鉄道模型や鉄道旅行を中心にアニメなどサブカルチャーにつても偶に触れていくブログです。

2019年12月

先日の205系ハエ8編成の入線記事でも軽く触れましたが、最近埼京線熱に火が付いている状態でこちらの車両も購入・入線となりました。

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KATO 10-1195 E233系7000番台 埼京線 6両基本セット
KATO 10-1196 E233系7000番台 埼京線 4両増結セット

KATOより発売されているE233系7000番台埼京線仕様です。
E233系7000番台は、E233系としては中央快速線、京浜東北線、東海道・宇都宮・高崎線、常磐緩行線、京葉線に次いで6番目に導入された番台です。横浜線用6000番台の方が番号は若いですが横浜線用6000番台より埼京線用7000番台の方が古いです(プレスリリースは同時に発表されました)。
当時、埼京・川越線および直通先である東京臨海高速鉄道りんかい線で運用されていた205系置換えのために2013年より10両編成31本(ハエ101~131編成)が投入され、2014年春に205系32編成全車を置換える予定でしたが、埼京線池袋~大宮間でのATACS運用開始に伴う改造工事予備車として、205系1編成(ハエ28編成)が2016年秋まで残存しました。
2019年11月の相鉄直通線開業に合わせて10連7本(ハエ132~138編成)が増備され、10両編成38本体制で埼京・川越線、りんかい線、JR相鉄直通線の主力車両として活躍しています。
模型の方は、実車のデビュー直後に製品化された製品で、ATACS対応工事・相鉄直通対応前の使用となっています。

では製品を見ていきます。

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セット構成はいつものE233系と同様の6両基本・4両増結の構成となっており、6両基本セットは6両用ウレタンの通常ブックケース、4両増結セットは4両用ウレタンの小型ブックケースとなっています。
製品名に「川越線」の名称は入っていませんが、説明書の写真は川越線内で撮影されたものになっています。

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付属品はE233系1000番台以降共通の信号炎管・JR列車防護無線アンテナのランナーと「各駅停車 川越」の交換用前面表示パーツのみです。

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ヘッド・テールライト点灯状態です。
白色LEDで明るく点灯するものの前面行先表示パーツからは光漏れがある、いつものKATO製E233系といった感じです。

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前面行先表示は「快速 埼京線 りんかい線直通」のパーツが取付済みです。前面ガラスの「102」の編成番号やブラックフェイス部のJRマーク・「EAST JAPAN RAILWAY COMPANY」の表記は綺麗に印刷されています。
フロントガラスのワイパーはガラスパーツへのモールド表現となっています。
前面カプラーはダミーカプラーが装着されています。

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先頭車屋根上は信号炎管と列車防護無線アンテナが別パーツ(ユーザー取付)であるほか、クハE232に設置されているWiMAXアンテナが別パーツで表現されています。
クハE232/E233両先頭車ともATACS準備工事状態のアンテナ台座が屋根板にモールドで再現されています。また、クハE233ではQZSS(準天頂衛星システム)アンテナ準備工事状態の台座も屋根板へのモールドで再現されています。
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クーラーは他のKATO製E233系同様、全車AU726形を装備しています。相変わらずクーラーの作りこみがすごい…。

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先頭車屋根上を1000番台京浜東北線仕様と比較してみます。
京浜東北線1000番台では、屋根上には信号炎管・列車防護無線アンテナ2本・クーラー・ラジオアンテナが装備されているのに対して、埼京線7000番台は信号炎管・列車防護無線アンテナ2本・クーラーは共通ですがラジオアンテナがなく、ATACSアンテナ台座やWiMAXアンテナが装備されるなど、同じE233系でも屋根上の印象は結構異なります。

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パンタグラフは7000番台で新規のものが起こされており、摺り板部分がアームと一体で稼働しないタイプとなっています(5000番台以前の製品は稼働するタイプ)が、見た目は1000番台などの摺り板が稼働するタイプとあまり変わりません。
配管は屋根板へのモールド、避雷器はパンタグラフ台座との一体成型で再現されています。

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新津製E233系の特徴であるスッキリした妻面もきちんと再現されています。モハE233では妻面までしっかりと配管のモールドが入っています。
貫通ホロは別パーツでの再現となっています。

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中間のカプラーはKATOカプラー密連型(フック付)で連結間隔は狭めです。

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床下機器は他のE233系と同様、濃灰の整形色となっています。
10両固定編成通勤型E233系特有のモハとは思えないスカスカな床下(モハE232-7200)もきちんと再現されているほか、サハE233-7000床下の非常用梯子の表現も7000番台ではきちんとされています。

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側面行先表示は前面同様「快速 埼京線 りんかい線直通」が印刷済みです。この表示だと南行の大宮~赤羽間の高架区間以外再現できないので、印刷済みにするなら「各駅停車 埼京線」とか無難な表示にしてほしかった感はあります。

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車外スピーカーは凸モールドにスピーカー穴を印刷するいつもの手法で立体的に再現されています。
帯色の発色もよく実車に近い色味になっていると思います。

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「宮ハエ」の所属表記や定員表記・エンド表記・保安装置表記などKATO製らしく細かいところまで印刷が入っています。
ただ、この表記があるおかげでアンテナとID表記を付けただけでATACS仕様にしようとすると「保安装置表記が間違っているATACS仕様」になります。

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ATACS改造前の2013年頃の仕様ということで、弱冷房車表記は4号車に印刷されています。印刷自体は綺麗ですが、相鉄直通対応仕様に改造する場合は注意が必要です(直通線開業直後の4号車・9号車の2両が弱冷房車だった時期を再現する場合は問題ない)。

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2013年頃の仕様ということで、ベビーカーマークは印刷されていませんが、号車表記や車椅子マークは綺麗に印刷されています。

では、各車両を見ていきたいと思います。
プロトタイプは2013~2015年頃のJR東日本川越車両センター(宮ハエ)第102編成です。

←新木場・大崎・渋谷・新宿                  赤羽・武蔵浦和・大宮・川越→
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1号車 クハE232-7002 防犯カメラ設置  基本セット
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2号車 モハE232-7202  基本セット
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3号車 モハE233-7202  基本セット 動力車
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4号車 モハE232-7002 弱冷房車  基本セット
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5号車 モハE233-7002  基本セット
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6号車 サハE233-7002  増結セット
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7号車 サハE233-7202  増結セット
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8号車 モハE232-7402  増結セット
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9号車 モハE233-7402  増結セット
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10号車 クハE233-7002 女性専用車  基本セット

以上、KATO E233系7000番台の紹介でした。

実車はATACS対応工事の施工や相鉄直通線開業に伴う弱冷房車連結位置の変更などの変化が生じていますが、KATOの2020年版カタログのコラムで相鉄直通線が取り上げられていることから、近いうちに相鉄12000系もろともE233系7000番台現行仕様も出ると思いますので、現行仕様への改造はせず、205系と共存できるデビュー時仕様のままにしておこうと思います。

では最後に、先代埼京線車両である205系(ハエ8編成)との並びを。
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JR~相鉄直通線の開業で個人的に埼京線熱が再発してきている今日この頃です。
私自身が小学校低学年の頃(ちょうど埼京線に山手線のお古の205系が転属してきたころ)まで埼京線沿線に住んでいたこともあり、JRの車両がE233系7000番台に統一されATACSの運用が始まった今でも埼京線=6ドアを組み込んだ205系という印象があります。

ということで今回はこちらの車両が入線しました。

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KATO 10-486 205系 埼京線色 5両基本セット
KATO 10-487 205系 埼京線色 5両増結セット

2010年に発売されたKATOの205系埼京線です。

埼京線の205系は、埼京線開業時に山手線からを中心に川越電車区に集められた103系を置換える目的で、1989年より新造車10両編成23本が導入されました。後に京浜東北線から5本、山手線から4本が転入し、全盛期は埼京線新造投入車・京浜東北線転入車の後期車が28本、山手線転入車の初期車4本の32本体制で運用されていました。
2002年の山手線E231系500番台投入による車両転配で、埼京線の混雑緩和と武蔵野線転属用サハ205確保のためハエ1~25・31編成の26編成に6扉車サハ204が1編成に2両組込まれ、2013年にE233系7000番台が投入、ハエ28編成を除く205系全車が埼京線から撤退するまでこの姿で活躍しました。
KATOからは埼京線205系が幾度となく生産されていますが、小窓のハエ31編成、最終ロットのハエ28編成を除いて何故かすべてハエ8編成がプロトタイプとなっています。
今回購入したのは、2010年に6ドア車組込み仕様で発売された製品で、通常品で6ドア組込み仕様となっているのは、この2010年ロットのみとなります(限定品の小窓・6ドア組込みハエ31編成とともに従来製品ユーザー救済用の6ドア2両セットは出ています)。

http://natsushima-rail-2019.blog.jp/archives/19425340.html
↑ハエ31編成入線記事はこちら↑

では製品を見ていきます。

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セット構成は、従来製品の6両基本・4両増結のパターンから5両基本・5両増結のパターンに改められています。
ケースは小さいタイプの5両用ブックケースとなっているため、ウレタンを変えるだけでは10両を1ケースに纏めることはできません。

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付属品は205系共通の無線アンテナ2種・信号炎管・避雷器のランナーが基本・増結セットに各2個、行先表示シールが基本セットのみに付属となっています。
ランナーが多いのは基本セットに先頭車2両、増結セットにパンタ車2両が入っているための措置で、フル編成で購入すると信号炎管・無線アンテナは予備が2つ、避雷器は予備が1つとなります。
行先表示シールの内容は 45 快速 川越、57 快速 新木場、11 大宮、25 新宿、43 大崎、35 埼京線、01 りんかい線直通、快速 埼京線(側面のみ)、快速 りんかい線直通(側面のみ) の各行先と、優先席ステッカー・号車札・女性専用車ステッカーとなっています。この製品が出たのが埼京線車両に防犯カメラが付く直前だったため、防犯カメラ作動中ステッカーは付属しないほか、なぜか通勤快速の表示が収録されていません。

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ヘッド・テールライト点灯状態です。電球光源ということで非常に暗いです。

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基本設計は従来品と共通で、前面帯とブラックフェイス部分が別パーツでブラックフェイスは前面ガラスへの印刷で再現されています。行先表示シールは前面ガラスを外して内側に貼るタイプです。
帯色は暗所で見ると濃いように見えますが、明るいところで見る分には実車に近い色味に見えます。

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今回入線した大窓車(ハエ8編成)と小窓車(ハエ31編成)の比較です。
基本的にドア窓の大きさ以外は共通ですが、ドア窓が大きくなったことで車内のライトユニットがより目立ってしまっています。帯色はロットによって異なるようなことはなくほぼ同じです。

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先頭車屋根上のJR列車防護無線アンテナと信号炎管はユーザー取付けの別パーツ、ベンチレーターは一体成型となります。
無線アンテナは2種類付属しますが、大窓の後期車では太い方を使用します。細い方のアンテナは晩年以外の小窓前期車(山手線・山手線から転出直後の各線前期車)で使用します。ちなみに晩年の埼京線・横浜線・南武線・京葉線・武蔵野線前期車の場合は付属品に適合するアンテナがない(付属の太い方に台座が付いた形状が正規)ためメーカー公式は付属の太い方を指定していますが、東京メトロ16000系のASSY品アンテナを使用することで正規仕様に近い状態となります。

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クーラーは4扉車と6扉車で実車同様に作り分けられています。
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ハエ8編成の2号車には試作6扉車のサハ204-902が連結されています。製品の金型は量産車と共通ですが、試作車の特徴であるドア締切りランプ撤去跡(山手線時代、量産化改造時に撤去)は印刷で再現されています。
また、埼京線のサハ204の特徴である窓の一部に強引に取り付けたLED式の行先表示器もしっかりと再現されています。

ちなみに実車の撤去跡はこんな感じでした。
205系埼京線サハ204‐902No.1
実車のドア締切りランプ撤去跡 2013.3.26 埼京線 大宮
205系埼京線サハ204‐902No.2
引退直前のサハ204-902(実車) 2013.3.26 埼京線 大宮
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中間車のカプラーは台車マウントのジャンパ管付KATOカプラー密連型となっていて連結間隔は広すぎはしませんが狭くもないです。
パンタ車妻面の配管はモールドで再現されていますが、貫通ホロは再現されていません。

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パンタグラフは205系5000番台(サハ大窓)で改良される前の従来品が使用されています。パンタグラフ周辺の避雷器はユーザー取付けの別パーツ、配管類は屋根板へのモールドで再現されています。

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モハ204・205のルーバーは車体へのモールドで立体的に再現されています。サハ205組込み編成だとこのルーバーの有無が目立つのですがサハ204組込みの埼京線205系はサハ205が組込まれていないんですよね…。

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エンド表記や所属・定員表記、保安機器表記など細かいところまで印刷されています。乗務員扉と客ドア枠は車体とは異なるテカリの強い銀色で表現されています。
205系に限らずステンレス車両の場合TOMIXは銀単色、基本的にTOMIXは保安機器表記こそインレタが付属するものの所属表記やエンド表記はインレタすらなしというのが標準なので、この細かい印刷はKATOの強みかなと思います。

それでは各車両を見ていきます。
プロトタイプは6扉車組込みから引退までの、JR東日本川越車両センター(宮ハエ)第8編成です。

←新木場・大崎・新宿・池袋                  赤羽・武蔵浦和・大宮・川越→
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1号車 クハ204-96 2010年より防犯カメラ設置  基本セット
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2号車 サハ204-902 6扉試作車  基本セット
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3号車 サハ204-11 6扉車  増結セット
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4号車 モハ204-260 弱冷房車  増結セット
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5号車 モハ205-260  増結セット
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6号車 モハ204-259  基本セット 動力車
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7号車 モハ205-259  基本セット
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8号車 モハ204-258  増結セット
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9号車 モハ205-258  増結セット
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10号車 クハ205-96 女性専用車  基本セット

これでようやく自分の中での埼京線のイメージの車両が購入できた形になります。
ここまで来るとオール4ドアのハエ28編成とかE233系7000番台とかも欲しくなってきますね。相鉄直通も始まったんだからとりあえずKATOさんは早くATACS対応仕様のE233系7000番台出してくれませんかね(KATO製E233系7000番台はTOMIXと違って屋根板の準備工事部の裏にポンチが付いてるらしいからアンテナとIDのインレタ用意すれば個人でも簡単に作ることはできる)。

ひとまず我が家では先に入線していたハエ31編成との並び写真で締めたいと思います。

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少し遅くなりましたが、12月13日(金)にJR東日本から2020年3月ダイヤ改正の概要発表がありましたので、主要なところとちょっとした意見をを少々述べていこうかと思います。今回の記事は自分の考えを纏めるだけの備忘録的な奴です。
なお、大宮支社・横浜支社・東京支社の3支社は単独でのプレスリリースが出ていないので、本社プレスからのみ抜粋します。

■新幹線
1、東北新幹線
東京~新青森間で「はやぶさ」が3往復増発となります。
まあ、いつも通りで特に言うこともないです。ちなみにちゃっかり現行仙台行きのはやぶさ33号が新函館北斗行きに変更されているほか、今回の増発列車であるはやぶさ29号も新函館北斗行きとなっているため、北海道新幹線の増発も絡んでいるようです。

E5系はやぶさ&E6系こまちNo.1
東北新幹線E5系「はやぶさ」 2015.2.20 東北新幹線 大宮

2、上越新幹線
E4系置換えが進行します。
現行ではE4系16両で運転されている上り「Maxとき・Maxたにがわ300号」(新潟・高崎~東京)と下り「Maxとき・Maxたにがわ341号」(東京~越後湯沢・新潟)がE2系10両で置換えとなります。
どちらもラッシュ時に運行されている列車であり、減車すると輸送力不足に陥る可能性があることから現行ダイヤを踏襲する「とき300号・とき341号」(東京~新潟)に加えて「たにがわ473・474号」(上野~高崎)が設定されます。
JRはこれを「上越新幹線の増発」と謳っていますが実際には東京~上野間、高崎~越後湯沢間では減便されています…。まあ台風で北陸新幹線が被災した影響で上越用E7系を北陸新幹線に回さないと北陸新幹線大減便になる現状だから仕方ないといえば仕方ないですが…。

E4系MaxNo.11
置換え対象となるE4系「Max」(写真は旧塗装) 2015.2.20 上越新幹線 大宮
E2系やまびこ&E3系つばさNo.3
E4系置換え・増発用車両として使われる東北新幹線のお古のE2系 2015.2.20 東北新幹線 大宮

3.「タッチでGO!新幹線」サービスでJRE POINT付与開始
在来線では2019年11月30日のダイヤ改正から?Suica・モバイルSuicaの利用でJRE POINTが貯まるようになっていましたが、JR東日本の新幹線でも同様のポイントサービスが開始となります。また、この改正でキャンペーン価格でのサービス提供が終了となります。

4、北陸新幹線
2019年の台風19号で長野の車両基地及び同基地留置車両が壊滅的な被害を受けた北陸新幹線は引き続き暫定ダイヤでの運転となります。
なお、上越新幹線用に現在追加増備されているE7系も順次北陸新幹線で運用し車両不足を補う計画となっています。

E7系あさまNo.1
一部車両が壊滅的な被害を受け被災廃車となる予定の上越・北陸新幹線用E7系 2015.2.20 上越新幹線 大宮


■東京支社
1、高輪ゲートウェイ駅開業
東海道本線田町~品川間に新駅「高輪ゲートウェイ駅」が開業します。ホームが設置され停車するのは山手線・京浜東北線の2路線で東海道線の普通列車は停車しませんが京浜東北線の快速列車は停車する予定です。
この駅は旧田町車両センター跡地の再開発の一環として設置される駅で、現状では駅周辺に主だったものは泉岳寺くらいしかありませんが、都営浅草線・京急線の泉岳寺駅との乗換駅としても機能するため、JR線から泉岳寺始発の京急線への乗換えが非常に楽になることを考えるとそれなりに利用価値のある駅かなと思います(従来は田町(都営は三田)で乗換えるか品川で泉岳寺の時点でそこそこの乗車率になっている列車へ乗換えだった)。


■横浜支社
1、E261系「サフィール踊り子」・E257系「踊り子」デビュー、251系「スーパービュー踊り子」廃止
E261系を使用した特急「サフィール踊り子」がデビューします。運行区間・本数は定期列車が東京~伊豆急下田間で1往復、臨時列車が平日は東京~伊豆急下田間で1往復、休日は下り列車が新宿~伊豆急下田間で1本、上り列車が伊豆急下田~東京間で1本設定され、基本的に毎日2往復運転されます。
運行ダイヤは基本的に現行のスーパービュー踊り子等を踏襲する形となっており、定期下り(1号)が現行スーパービュー踊り子5号、平日臨時下り(3号)が現行マリンエクスプレス踊り子79号、休日下り(5号)のみ現行該当列車なし(ただし新宿⦅東京⦆発車時刻が3号より5分早いだけで下田到着時刻は3号と同様のため横浜以北のダイヤは3号と共通)、定期上り(2号)が現行スーパービュー踊り子8号を2分繰下げ、臨時上り(4号)が現行マリンエクスプレス踊り子76号を1分繰上げとなっています。
E257系は投入列車は発表されていませんが、おそらく「サフィール踊り子」に格上げされないスーパービュー踊り子がE257系踊り子に変更になると思われます。
このダイヤ改正でE261系・E257系が投入されることにより251系は東海道線から撤退、251系の撤退により「スーパービュー踊り子」の列車名が廃止になるほか、湘南ライナー等の東海道線ライナー列車の使用車両も一部変更になります。
なお、ライナーにE261系・E257系は投入されない予定です。
今回、臨時のサフィール踊り子がE259系を使用した「マリンエクスプレス踊り子」のダイヤを踏襲していることから、マリンエクスプレス踊り子の設定も改正前までで251系とともにE259系も伊豆特急から撤退すると思われます。

251系スーパービュー踊り子桜ラッピングNo.1
3月で引退する251系「スーパービュー踊り子」 2015.2.20 東海道本線 新子安


■大宮支社
大きな変更点はありません。


■八王子支社
1、中央線特急の一部ダイヤ改正
中央線の特急「あずさ・かいじ・富士回遊」の号数が全列車で通しとなります(特急「はちおうじ・おうめ・成田エクスプレス」は例外)。
特急「あずさ3号・44号」に併結する形で特急「富士回遊3号・44号」が設定され、富士回遊の定期列車が1往復増発となります。これにより「千葉始発の富士回遊」が誕生します。
また大糸線南小谷まで乗入れる「あずさ」が現行の千葉始発3号から新宿始発の5号に変更になります。これは超ロングランな「あずさ」の設定を解消する目的もあるとは思いますが、あずさ3号に富士回遊3号を併結することによる、大月駅での増解結時間の発生を考慮しての部分もあると思います。
通勤特急は現行の特急「はちおうじ3号」を「おうめ1号」に変更する形で、下り「おうめ」が1往復増発されます。同時刻の八王子行き特急は消滅しますが、現行「はちおうじ3号」と新「おうめ1号」は東京~立川間の時刻に変更はありません。

E353系あずさNo.2
中央線の定期特急列車で使用されるE353系 2019.4.12 中央本線 高円寺

2、中央快速線で終日快速運転を実施・中央線各駅停車の三鷹以西乗入れ廃止
中央線各駅へのホームドア設置準備及び中央快速線へのグリーン車導入準備として、現在早朝・夜間に実施している三鷹~御茶ノ水間での中央快速線車両(豊田E233系)の中央・総武緩行線への乗入れを廃止し、快速線は終日豊田車両センターのE233系で快速運転、緩行線は終日三鷹車両センターのE231系での運転となります。これに合わせ三鷹~立川間の使用車両を豊田E233系・209系に統一し三鷹E231系の三鷹以西乗入れも廃止となります。
まあ、グリーン車導入で絶対にしなくてはならないことですのでこれは仕方ないかなと。

E233-0系中央線No.5
終日快速運転を実施する中央快速線のE233系 2018.10.10 中央本線 高円寺

209-1000系中央線No.1
おそらく基本的に早朝・深夜運用には入らないであろう中央快速線の209系 2019.4.19 中央本線 高円寺

3、その他
中央快速線の深夜帯に中央特快を増発するほか、南武線でも一部増発があります。


■千葉支社
1、成田エクスプレス輸送力増強・しおさい時刻変更
特急「成田エクスプレス」は東京~成田空港間で全列車が12両編成での運転となります。
特急「しおさい」は3号・7号・8号・10号・14号の時刻が変更となります。

E259系成田エクスプレスNo.3
E259系「成田エクスプレス」 2018.10.20 総武本線 物井~佐倉

255系しおさいNo.1
特急「しおさい」の主力車両255系 2018.10.20 総武本線 物井~佐倉

2、普通列車増発
京葉線・武蔵野線東京~西船橋・府中本町間、総武本線・成田線千葉~成田空港間の普通列車を増発します。

3、Suica範囲拡大
鹿島線十二橋(~鹿島神宮)~鹿島サッカースタジアム間の5駅で新たにSuicaの使用が可能になります。

209-2100系総武本線No.1
総武本線・成田線・鹿島線・外房線・内房線で使用されている209系 2018.10.20 総武本線 物井~佐倉


■高崎支社
1、上越線新前橋分断拡大
高崎ローカルの211系統一に伴い、上越線は一部列車が高崎駅への乗入を取りやめ、新前橋で両毛線方面の列車と乗換えが必要になっていましたが、現行ダイヤでは高崎行きとして運転されている水上20:16発の756M列車が3月改正で新前橋止まりに変更となります。高崎~新前橋間は両毛線ではなく上越線なのに分断されるのは上越線水上方面という…。
高崎支社の在来線は211系に統一した際に高崎ローカル用の所定編成数が削減された影響で高崎線以外はダイヤ改正のたびに使いづらくなってると思うんですよね。


■仙台支社
1、仙台空港アクセス線の輸送力増強
日中時間帯に2両編成で運行している列車のうち7往復が4両編成に変更となり輸送力が増強されます。

2、磐越西線へ指定席を導入
磐越西線の快速「あうづ」3往復ににリクライニングシートタイプの指定席設置車両を導入します。

3、只見線の使用車両変更
只見線は現行のキハ40系からキハE120形へ使用車両が変更となります。車体カラーは現在運行されているキハ40系を踏襲し東北地域色となる予定です。

4、東北本線黒磯~新白河間の使用車両統一
東北本線黒磯~新白河間は現在、E531系3000番台とキハ110系の2形式で運用されていますが、3月改正よりワンマン対応改造を施工したE531系5両編成に統一されます。
また一部列車が黒磯~白河での運転となります。

E531系常磐線No.6
車両統一されるE531系(写真は0番台) 2019.9.28 常磐線 内原

5、磐越西線・米坂線に新型車両導入
磐越西線会津若松~新津間、米坂線米沢~坂町間に新型車両、GV-E400系を投入します。


■盛岡支社
1、東北本線快速「アテルイ」停車駅変更
現在の停車駅に加え、金ヶ崎・六原・村崎野の3駅にも停車するようになります。

2、山田線快速「リアス」停車駅変更
現在の停車駅に加え、千徳に停車します。


■秋田支社
大きな変更点はありません。


■新潟支社
大きな変更点はありません。


■長野支社
基本的に八王子支社と共通です。


今回のダイヤ改正は伊豆方面の特急や東北地方のローカル線に新型車両が投入される以外は大きな変化がないなという印象です。
ひとまず、首都圏在住の人間的には251系は約30年間お疲れさまといったところでしょうか。

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先日、JR各社から3月ダイヤ改正の概要が発表されましたね。E261系サフィール踊り子・E257系2000番台踊り子のデビューや251系スーパービュー踊り子の引退・廃止、高輪ゲートウェイ駅開業、中央快速線の終日快速運転実施・中央・総武緩行線の朝晩御茶ノ水分断の解消&立川・武蔵小金井行き設定消滅、東北本線黒磯~新白河間E531系3000番台ワンマン対応車統一による同区間からのキハ110系撤退など、それなりに変化があるダイヤ改正になりそうです。

ということで来年春のダイヤ改正で消滅する251系…、ではなく251系と同時期に製造され、我が家では唯一のヘッドライト電球光源だったKATO製253系をLEDヘッドライトに換装したのでこの機会に紹介したいと思います(253系は入線記事書いてなかったはずなので)。

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KATO 10-408 253系「成田エクスプレス」6両基本セット

253系は1991年の成田線空港支線開業に伴う成田空港アクセス特急用としてJR東日本が導入した、初代「成田エクスプレス」専用車両で、デビュー当初は全編成が3両固定編成でしたが、1992年~96年にかけて成田エクスプレスの輸送力増強を目的に中間車3両を追加製造し、一部編成を除いて6両編成に組み替えられました。0番台の走行機器は同時期に製造された251系や651系と基本的に共通です。2002年のFIFAワールドカップ開催に伴う輸送力増強のため内装を中心にマイナーチェンジを施した200番台6連2本が増備され製造終了となりました。ちなみに200番台は0番台との併結運転を考慮して従来車と同様の走行機器になりましたが、界磁添加励磁制御装置は205系武蔵野線転用時にVVVF化のため取り外した機器を流用しています。
2009年~10年にかけて後継のE259系により置換えが進み、空港アクセス用に設計された特殊設計の車両だったこともあり、車齢の若い200番台2本を除く0番台全車が廃車となりました。200番台はVVVF化などの改造を受けて1000番台に改番し東武線直通特急「日光・きぬがわ」として活躍を続けているほか、0番台3連2本が長野電鉄に譲渡され、特急「スノーモンキー」として活躍しています。
模型はKATO・TOMIXから実車のデビュー直後に初回製品が発売され、KATOでは実車の6連化にあわせてプチリニューアルを行っています(TOMIXの6連発売は2019年のフルリニューアルまでなし)。
今回紹介する製品は実車の引退直前に発売された、品番10-408の最新(最終)ロットとなります。

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ブックケースのウレタンは6両用となっています。

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ヘッド・テールライト点灯状態です。6連化後のプチリニューアル製品の最大の特徴として、旧製品では点灯しなかった運転台上のライト(実車はハイビーム時のみ点灯)が点灯するようになっていることが挙げられます。まあTOMIXは初回品から点灯したんですけどね、ここ…。
右が製品のままの電球光源、左がLED化したものです。メーカー標準装備の室内灯が電球光源で消費電力が大きいこともあり、製品のままだと非常に暗いですがLED化することで十分な明るさが確保できました。
KATOの253系はライトユニットを交換するのに一度床板を分解する必要があり、ちょっと面倒くさかったです。

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カプラーは先頭連結面が引き出して使うタイプのボディマウントKATOカプラー密連型、中間連結面が台車マウントのジャンパ管付KATOカプラー密連型となっています。
先頭車同士の連結間隔は広めです。

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90年代初頭の製品ですが、床下機器等もしっかりと再現されています。床下の色は明るめのグレーです。

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クーラーやパンタグラフは現代の製品でも通用するクオリティとなっています。実際、近年発売された255系なんかもこの辺のパーツは253系用の部品を使用しています。

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独特の形状の信号炎管はユーザー取付けの別パーツで再現されています。

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N'EXロゴも綺麗に印刷されています。色・サイズともに申し分ないです。

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3連で当初製造された3両は屋根板にビートがありますが、0番台6連化の際に増備された3両はビートがないすっきりした屋根板となっています。

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各種表記類も綺麗に印刷されています。この製品では電球光源の室内灯が標準装備となっていますが、室内灯のLED化は施工していません。

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クロ253のグリーン個室部分もきちんと再現されています。

では各車両を見ていきましょう。
プロトタイプはJR東日本鎌倉車両センター(横クラ)所属のNe-08編成です。
←大船・東京・新宿・高尾・大宮                         成田空港→

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1号車 クモハ252-8
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2号車 モハ253-8
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3号車 サハ253-8
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4号車 モハ252-8
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5号車 モハ253-108
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6号車 クロ253-8

この時代の特急列車が好きなので、ライト交換による目力アップで満足のいく仕様になりました。

最後の後継のE259系との並び写真を。

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今朝はJR直通線開業後初めて、相鉄線が人身事故により一部区間で運転を見合わせ、JR車・相鉄車ともに通常では見られないイレギュラーな行先が見られ話題になっていました。
ただ、車通勤とはいえ相鉄が止まると大和・座間地区の渋滞がいつも以上に酷くなるので正直迷惑…。

さて、そんな話はさておき、久しぶりに機関車の入線があったので紹介していきたいと思います。

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KATO 3065-4 EF510 500 JR貨物色

KATOより発売されているEF510 500 貨物色(青)です。中古で安く購入できたため入線の運びとなりました。

EF510はJR貨物が、日本海縦貫線を中心に運用されていた富山機関区所属のEF81を置換える目的で、2002年から製造・投入された交直流電気機関車で、置換え対象のEF81同様、直流1500V・交流20000V50Hz/60Hzの3電源に対応しており、保安装置を整備すれば日本国内の狭軌在来線電化区間全線を走行できる万能機関車です。
2009年より、JR東日本田端機関区所属で、寝台特急北斗星・カシオペア及び常磐線方面の貨物列車牽引用EF81置換え用として、首都圏エリア乗入れ対応や一部マイナーチェンジを実施した旅客仕様の500番台が15両製造されました(北斗星色13両・カシオペア色2両)。
500番台は北斗星・カシオペア・迂回あけぼの・常磐線/高崎線貨物牽引に活躍しましたが、2012年3月の貨物列車運用消滅による運用大幅減で北斗星色の501~508・511号機の9両がJR東日本からJR貨物へ売却され富山機関区へ配置転換、その後も2015年8月の寝台特急北斗星(臨時)廃止による運用減で北斗星色の512・513・515号機が、2016年2月に最後の北斗星色514号機が、2016年3月の寝台特急カシオペア(臨時)廃止によりカシオペア色の509・510号機が富山機関区に配置転換となり、JR東日本所有のEF510は全廃となり、0番台・500番台合わせたEF510全車がJR貨物富山機関区所属となりました。

模型は2012年のJR貨物売却第1陣に合わせて発売された製品で、基本的にEF510北斗星色・カシオペア色の色替え製品となっています。

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ケースはKATO単品製品標準の単品クリアケースで、EF510専用のウレタンが使用されています。
付属パーツは、付属車番変更前の北斗星色と同様のナンバープレート(EF510-501・502・505・506 北斗星色新車番製品は最後まで田端に残った512~515)とKATOナックルカプラー(長)です。

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解放テコ・前面手摺りは別パーツが取付済みとなっています。
KATO機関車製品では標準のスノープラウでカプラーを保持する構造ですが、スノープラウ形状は特に破綻していたりはしません。
ナンバープレートは車体にはめ込むタイプとなりますが、取り付けると車体とほぼ面一になり、隙間もほとんど開かないため、あまり違和感はありません。車番はEF510-506を選択しました。
ナックルカプラーは付属の長いタイプではなくASSYの短いタイプを取り付けました。


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ヘッドライト点灯状態です。
500番台北斗星色以降のEF510では標準となった電球色LEDで明るく点灯します(0番台旧品番は白色LED)。

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屋根上配管類は緑色成型の樹脂パーツと金属配管により再現されています。

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パンタグラフは他のEF510と共通パーツです。少し古い製品ということもあり、摺り板パーツの安定性は悪いです。
500番台にはあって0番台には存在しないデジタル無線用アンテナなどもきちんと再現されています。

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車体側面のルーバーなどもモールドでしっかり再現されています。
明かり取り窓のHゴムや運転台窓サッシの黒色や銀色のJRマークなども綺麗に印刷されています。
ちなみに0番台と500番台では側面の車番位置が異なりますが、これも別金型でしっかり再現されています。

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富山機関区転籍にあたり、青車体に金帯の基本塗装はJR東日本田端機関区時代と変わらないものの、車体側面の流星マーク及びEAST JAPAN RAILWAY COMPANYのステッカー・JR東日本仕様の震災復興ステッカーがはがされ、さみしくなった側面も再現されています。
実車はいまだにステッカーをはがした跡が残っていますが、模型ではそこまで再現されていないので、実車より模型の方が綺麗です。

今回のEF510-500貨物色導入で、当方の所有するEF510は
KATO EF510-0 (EF510-20)
KATO EF510-500 北斗星色 (EF510-501)
KATO EF510-500 カシオペア色 (EF510-510)
KATO EF510-500 JR貨物色 (EF510-506)
TOMIX さよなら北斗星 (EF510-515)
となり、0番台量産先行車(EF510-1)と500番台貨物色(銀:EF510-509/510)以外は全色揃ったことになります。

最後に富山機関区の0番台との並びを。
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