先日の205系ハエ8編成の入線記事でも軽く触れましたが、最近埼京線熱に火が付いている状態でこちらの車両も購入・入線となりました。
KATO 10-1195 E233系7000番台 埼京線 6両基本セット
KATO 10-1196 E233系7000番台 埼京線 4両増結セット
KATOより発売されているE233系7000番台埼京線仕様です。
E233系7000番台は、E233系としては中央快速線、京浜東北線、東海道・宇都宮・高崎線、常磐緩行線、京葉線に次いで6番目に導入された番台です。横浜線用6000番台の方が番号は若いですが横浜線用6000番台より埼京線用7000番台の方が古いです(プレスリリースは同時に発表されました)。
当時、埼京・川越線および直通先である東京臨海高速鉄道りんかい線で運用されていた205系置換えのために2013年より10両編成31本(ハエ101~131編成)が投入され、2014年春に205系32編成全車を置換える予定でしたが、埼京線池袋~大宮間でのATACS運用開始に伴う改造工事予備車として、205系1編成(ハエ28編成)が2016年秋まで残存しました。
2019年11月の相鉄直通線開業に合わせて10連7本(ハエ132~138編成)が増備され、10両編成38本体制で埼京・川越線、りんかい線、JR相鉄直通線の主力車両として活躍しています。
模型の方は、実車のデビュー直後に製品化された製品で、ATACS対応工事・相鉄直通対応前の使用となっています。
では製品を見ていきます。
セット構成はいつものE233系と同様の6両基本・4両増結の構成となっており、6両基本セットは6両用ウレタンの通常ブックケース、4両増結セットは4両用ウレタンの小型ブックケースとなっています。
製品名に「川越線」の名称は入っていませんが、説明書の写真は川越線内で撮影されたものになっています。
付属品はE233系1000番台以降共通の信号炎管・JR列車防護無線アンテナのランナーと「各駅停車 川越」の交換用前面表示パーツのみです。
ヘッド・テールライト点灯状態です。
白色LEDで明るく点灯するものの前面行先表示パーツからは光漏れがある、いつものKATO製E233系といった感じです。
前面行先表示は「快速 埼京線 りんかい線直通」のパーツが取付済みです。前面ガラスの「102」の編成番号やブラックフェイス部のJRマーク・「EAST JAPAN RAILWAY COMPANY」の表記は綺麗に印刷されています。
フロントガラスのワイパーはガラスパーツへのモールド表現となっています。
前面カプラーはダミーカプラーが装着されています。
先頭車屋根上は信号炎管と列車防護無線アンテナが別パーツ(ユーザー取付)であるほか、クハE232に設置されているWiMAXアンテナが別パーツで表現されています。
クハE232/E233両先頭車ともATACS準備工事状態のアンテナ台座が屋根板にモールドで再現されています。また、クハE233ではQZSS(準天頂衛星システム)アンテナ準備工事状態の台座も屋根板へのモールドで再現されています。
クーラーは他のKATO製E233系同様、全車AU726形を装備しています。相変わらずクーラーの作りこみがすごい…。
先頭車屋根上を1000番台京浜東北線仕様と比較してみます。
京浜東北線1000番台では、屋根上には信号炎管・列車防護無線アンテナ2本・クーラー・ラジオアンテナが装備されているのに対して、埼京線7000番台は信号炎管・列車防護無線アンテナ2本・クーラーは共通ですがラジオアンテナがなく、ATACSアンテナ台座やWiMAXアンテナが装備されるなど、同じE233系でも屋根上の印象は結構異なります。
パンタグラフは7000番台で新規のものが起こされており、摺り板部分がアームと一体で稼働しないタイプとなっています(5000番台以前の製品は稼働するタイプ)が、見た目は1000番台などの摺り板が稼働するタイプとあまり変わりません。
配管は屋根板へのモールド、避雷器はパンタグラフ台座との一体成型で再現されています。
新津製E233系の特徴であるスッキリした妻面もきちんと再現されています。モハE233では妻面までしっかりと配管のモールドが入っています。
貫通ホロは別パーツでの再現となっています。
中間のカプラーはKATOカプラー密連型(フック付)で連結間隔は狭めです。
床下機器は他のE233系と同様、濃灰の整形色となっています。
10両固定編成通勤型E233系特有のモハとは思えないスカスカな床下(モハE232-7200)もきちんと再現されているほか、サハE233-7000床下の非常用梯子の表現も7000番台ではきちんとされています。
側面行先表示は前面同様「快速 埼京線 りんかい線直通」が印刷済みです。この表示だと南行の大宮~赤羽間の高架区間以外再現できないので、印刷済みにするなら「各駅停車 埼京線」とか無難な表示にしてほしかった感はあります。
車外スピーカーは凸モールドにスピーカー穴を印刷するいつもの手法で立体的に再現されています。
帯色の発色もよく実車に近い色味になっていると思います。
「宮ハエ」の所属表記や定員表記・エンド表記・保安装置表記などKATO製らしく細かいところまで印刷が入っています。
ただ、この表記があるおかげでアンテナとID表記を付けただけでATACS仕様にしようとすると「保安装置表記が間違っているATACS仕様」になります。
ATACS改造前の2013年頃の仕様ということで、弱冷房車表記は4号車に印刷されています。印刷自体は綺麗ですが、相鉄直通対応仕様に改造する場合は注意が必要です(直通線開業直後の4号車・9号車の2両が弱冷房車だった時期を再現する場合は問題ない)。
2013年頃の仕様ということで、ベビーカーマークは印刷されていませんが、号車表記や車椅子マークは綺麗に印刷されています。
では、各車両を見ていきたいと思います。
プロトタイプは2013~2015年頃のJR東日本川越車両センター(宮ハエ)第102編成です。
←新木場・大崎・渋谷・新宿 赤羽・武蔵浦和・大宮・川越→
1号車 クハE232-7002 防犯カメラ設置 基本セット
2号車 モハE232-7202 基本セット
3号車 モハE233-7202 基本セット 動力車
4号車 モハE232-7002 弱冷房車 基本セット
5号車 モハE233-7002 基本セット
6号車 サハE233-7002 増結セット
7号車 サハE233-7202 増結セット
8号車 モハE232-7402 増結セット
9号車 モハE233-7402 増結セット
10号車 クハE233-7002 女性専用車 基本セット
以上、KATO E233系7000番台の紹介でした。
実車はATACS対応工事の施工や相鉄直通線開業に伴う弱冷房車連結位置の変更などの変化が生じていますが、KATOの2020年版カタログのコラムで相鉄直通線が取り上げられていることから、近いうちに相鉄12000系もろともE233系7000番台現行仕様も出ると思いますので、現行仕様への改造はせず、205系と共存できるデビュー時仕様のままにしておこうと思います。
では最後に、先代埼京線車両である205系(ハエ8編成)との並びを。
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KATO 10-1195 E233系7000番台 埼京線 6両基本セット
KATO 10-1196 E233系7000番台 埼京線 4両増結セット
KATOより発売されているE233系7000番台埼京線仕様です。
E233系7000番台は、E233系としては中央快速線、京浜東北線、東海道・宇都宮・高崎線、常磐緩行線、京葉線に次いで6番目に導入された番台です。横浜線用6000番台の方が番号は若いですが横浜線用6000番台より埼京線用7000番台の方が古いです(プレスリリースは同時に発表されました)。
当時、埼京・川越線および直通先である東京臨海高速鉄道りんかい線で運用されていた205系置換えのために2013年より10両編成31本(ハエ101~131編成)が投入され、2014年春に205系32編成全車を置換える予定でしたが、埼京線池袋~大宮間でのATACS運用開始に伴う改造工事予備車として、205系1編成(ハエ28編成)が2016年秋まで残存しました。
2019年11月の相鉄直通線開業に合わせて10連7本(ハエ132~138編成)が増備され、10両編成38本体制で埼京・川越線、りんかい線、JR相鉄直通線の主力車両として活躍しています。
模型の方は、実車のデビュー直後に製品化された製品で、ATACS対応工事・相鉄直通対応前の使用となっています。
では製品を見ていきます。
セット構成はいつものE233系と同様の6両基本・4両増結の構成となっており、6両基本セットは6両用ウレタンの通常ブックケース、4両増結セットは4両用ウレタンの小型ブックケースとなっています。
製品名に「川越線」の名称は入っていませんが、説明書の写真は川越線内で撮影されたものになっています。
付属品はE233系1000番台以降共通の信号炎管・JR列車防護無線アンテナのランナーと「各駅停車 川越」の交換用前面表示パーツのみです。
ヘッド・テールライト点灯状態です。
白色LEDで明るく点灯するものの前面行先表示パーツからは光漏れがある、いつものKATO製E233系といった感じです。
前面行先表示は「快速 埼京線 りんかい線直通」のパーツが取付済みです。前面ガラスの「102」の編成番号やブラックフェイス部のJRマーク・「EAST JAPAN RAILWAY COMPANY」の表記は綺麗に印刷されています。
フロントガラスのワイパーはガラスパーツへのモールド表現となっています。
前面カプラーはダミーカプラーが装着されています。
先頭車屋根上は信号炎管と列車防護無線アンテナが別パーツ(ユーザー取付)であるほか、クハE232に設置されているWiMAXアンテナが別パーツで表現されています。
クハE232/E233両先頭車ともATACS準備工事状態のアンテナ台座が屋根板にモールドで再現されています。また、クハE233ではQZSS(準天頂衛星システム)アンテナ準備工事状態の台座も屋根板へのモールドで再現されています。
クーラーは他のKATO製E233系同様、全車AU726形を装備しています。相変わらずクーラーの作りこみがすごい…。
先頭車屋根上を1000番台京浜東北線仕様と比較してみます。
京浜東北線1000番台では、屋根上には信号炎管・列車防護無線アンテナ2本・クーラー・ラジオアンテナが装備されているのに対して、埼京線7000番台は信号炎管・列車防護無線アンテナ2本・クーラーは共通ですがラジオアンテナがなく、ATACSアンテナ台座やWiMAXアンテナが装備されるなど、同じE233系でも屋根上の印象は結構異なります。
パンタグラフは7000番台で新規のものが起こされており、摺り板部分がアームと一体で稼働しないタイプとなっています(5000番台以前の製品は稼働するタイプ)が、見た目は1000番台などの摺り板が稼働するタイプとあまり変わりません。
配管は屋根板へのモールド、避雷器はパンタグラフ台座との一体成型で再現されています。
新津製E233系の特徴であるスッキリした妻面もきちんと再現されています。モハE233では妻面までしっかりと配管のモールドが入っています。
貫通ホロは別パーツでの再現となっています。
中間のカプラーはKATOカプラー密連型(フック付)で連結間隔は狭めです。
床下機器は他のE233系と同様、濃灰の整形色となっています。
10両固定編成通勤型E233系特有のモハとは思えないスカスカな床下(モハE232-7200)もきちんと再現されているほか、サハE233-7000床下の非常用梯子の表現も7000番台ではきちんとされています。
側面行先表示は前面同様「快速 埼京線 りんかい線直通」が印刷済みです。この表示だと南行の大宮~赤羽間の高架区間以外再現できないので、印刷済みにするなら「各駅停車 埼京線」とか無難な表示にしてほしかった感はあります。
車外スピーカーは凸モールドにスピーカー穴を印刷するいつもの手法で立体的に再現されています。
帯色の発色もよく実車に近い色味になっていると思います。
「宮ハエ」の所属表記や定員表記・エンド表記・保安装置表記などKATO製らしく細かいところまで印刷が入っています。
ただ、この表記があるおかげでアンテナとID表記を付けただけでATACS仕様にしようとすると「保安装置表記が間違っているATACS仕様」になります。
ATACS改造前の2013年頃の仕様ということで、弱冷房車表記は4号車に印刷されています。印刷自体は綺麗ですが、相鉄直通対応仕様に改造する場合は注意が必要です(直通線開業直後の4号車・9号車の2両が弱冷房車だった時期を再現する場合は問題ない)。
2013年頃の仕様ということで、ベビーカーマークは印刷されていませんが、号車表記や車椅子マークは綺麗に印刷されています。
では、各車両を見ていきたいと思います。
プロトタイプは2013~2015年頃のJR東日本川越車両センター(宮ハエ)第102編成です。
←新木場・大崎・渋谷・新宿 赤羽・武蔵浦和・大宮・川越→
1号車 クハE232-7002 防犯カメラ設置 基本セット
2号車 モハE232-7202 基本セット
3号車 モハE233-7202 基本セット 動力車
4号車 モハE232-7002 弱冷房車 基本セット
5号車 モハE233-7002 基本セット
6号車 サハE233-7002 増結セット
7号車 サハE233-7202 増結セット
8号車 モハE232-7402 増結セット
9号車 モハE233-7402 増結セット
10号車 クハE233-7002 女性専用車 基本セット
以上、KATO E233系7000番台の紹介でした。
実車はATACS対応工事の施工や相鉄直通線開業に伴う弱冷房車連結位置の変更などの変化が生じていますが、KATOの2020年版カタログのコラムで相鉄直通線が取り上げられていることから、近いうちに相鉄12000系もろともE233系7000番台現行仕様も出ると思いますので、現行仕様への改造はせず、205系と共存できるデビュー時仕様のままにしておこうと思います。
では最後に、先代埼京線車両である205系(ハエ8編成)との並びを。
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