本日、JR東日本より2016年春ダイヤ改正の概要と北海道新幹線・青函トンネルがらみのプレス発表がありましたので、当ブログでも簡単に概要をまとめたいと思います。
1、北海道新幹線開業
3月26日に北海道新幹線(新青森~新函館北斗)が開業し、東北新幹線との直通で東京~新函館北斗を「はやぶさ」が最速4時間2分で結ぶようになります。
北海道新幹線はE5系およびH5系での運転となるため、当然グランクラスが連結されています。
なお、青函トンネルの旅客輸送が(四季島を除き)新幹線にシフトするため、特急「白鳥」・「スーパー白鳥」、寝台特急「カシオペア」、急行「はまなす」を廃止します。(後述)
2、東北新幹線
現在、盛岡~東京間で運転されている上り「はやて」2本の使用車両をE5系に変更し、「はやぶさ」に格上げします。
また、E5系で運転される東京~仙台の「やまびこ」全列車でグランクラスのシートのみ営業を行います。E2系を使用する列車では、グランクラスの営業はありません。
3、北陸新幹線
金沢~東京の最終列車となる「はくたか578号」の金沢発車時刻を19:45から20:17に繰り下げます。
また、日中の東京~長野の「あさま」と長野~金沢の「はくたか」の長野での接続を見直し、平均5分程度で乗り継ぎが可能となります。
4、上野東京ライン
10両編成で運転される上野東京ラインのうち、5:48東海道線国府津発宇都宮線直通宇都宮行、8:22東海道線小田原発高崎線直通前橋行、16:46東海道線熱海発高崎線直通前橋行の3本を15両編成に変更します。
5、中央線
特急「あずさ25号」の始発駅を新宿駅から東京駅に変更します。なお、新宿駅発車時刻に変更はありません。
また、利便性向上の為「中央ライナー2号」の運転時刻を全区間で10分繰り下げます。
6、高崎線
朝時間帯に運転されている特急「スワローあかぎ2号」(新宿行)および特急「あかぎ8号」(新宿行)の使用車両を、現在の185系から651系に変更し、高崎線の定期特急列車を651系1000番台に統一します。
なお、新宿~前橋で運転されている特急「スワローあかぎ13号」・「あかぎ13号」は利用者の減少の為、廃止となります。
また、吾妻線直通の特急「草津」の全列車が長野原草津口行となり、長野原草津口~万座・鹿沢口で運転を取り止めます。
7、東京メガループ
京葉線から武蔵野線への直通列車と根岸線から横浜線への直通列車を増発します。
南武線の川崎新町~浜川崎に、新駅「小田栄」が開業します。
8、東北地方
仙石線に新駅「石巻あゆみ野」が開業します。
また、特急「つがる」の運転本数を削減します。
9、青函トンネル(在来線)
北海道新幹線開業4日前の3月22日より地上設備最終切替を実施するため、以下の日程で在来線旅客列車の運転を廃止します。
(1)津軽線・江差線 普通列車
運休列車はありません。また、北海道新幹線開業後も運転を継続します。
(2)特急「白鳥」「スーパー白鳥」
3月21日まで平常通り運転します。
3月21日の最終列車が最終列車となります。
(3)急行「はまなす」
3月20日札幌発車の青森行列車が上りの、3月21日青森発車の札幌行列車が下りの最終列車となります。
(4)寝台特急「カシオペア」
3月19日上野発車の札幌行列車が下りの、3月20日札幌発車の上野行列車が上りの最終列車となります。
東北線 大宮駅にて 寝台特急「北斗星」 上野行 (定期)
東北線 大宮駅にて 寝台特急「カシオペア」 上野行
東北線 大宮駅にて
北斗星廃止から半年以上が経過して迎える春のダイヤ改正。遂に「カシオペア」も廃止になり、草津も区間短縮、あかぎは減便。
蒙古の並びも見られませんが(北斗星が遅れないと無理だった)、やっと高崎線特急が651系に統一されます。
そして、客車寝台特急という長い歴史も幕を閉じることになります。
そして、特急街道「東北本線」を走る特急列車も東武線直通特急のみとなります。
新幹線で遠い地へ早く行けるようになるのもいいですが、寝台特急のような旅情を感じさせる列車も残してくれると嬉しいのですが…、難しいのでしょうね。
最後の寝台特急となる「サンライズ瀬戸・出雲」には末永く走ってもらいたいものです。